走行約40,000kmのセローがリアサスペンションの動きが悪いと入庫されました。
分解するとグリスはほぼ消滅しスイングアーム付け根のブッシュは摩耗して楕円になりピボットシャフトも腐食がかなり進んでいました。これではまともに作動するわけがありません。
過去にはこのブッシュが割れてスイングアームがガタガタになっていた事例もありました。
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ピボットシャフトに比べ、ニードルベアリング&オイルシールに守られているリンクアームのカラーは比較的状態は良好ですが摩耗は進んでいます。
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カラー全数とニードルベアリング&オイルシール、スイングアームブッシュを新品に交換して、一番問題のピボットシャフトを「PEO」製のゼロポイントシャフトに交換。
これで表面の転がり抵抗が半減して剛性も上がるのでブッシュへの負担も軽減され、耐久性も大きくなり、動きも良くなって追従性も上がるので一石二鳥のパーツです。
つい忘れがちですが定期的なメンテナンスで快適な林道ライフをお過ごし下さい。

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